社員ブログ
省リソース化
皆さま、こんにちは、情報システムの稲毛です。
今回は「省リソース化」について、お話しさせて頂きます。
最近、世界各国の小売り店・ファストフード店をはじめとする莫大なリソースを抱えた企業・団体などで、多角化するコストの削減を実現するために、キャッシュレスやレジレスといった「省リソース化」の流れが急速に進んでいます。
組織が大きくなれば大きくなるほど専門部門を創設せざるを得なくなり、効率化のためそこからさらに業務の細分化を行い専任がなされていきます。
すると、細分化された業務の中で、常に反復継続的に同じ作業を進めていく分野が登場してきます。一定の行動を一定の頻度で行う分野は、形骸化しやすく、いつしか”なあなあ”な作業に陥ることも少なくありません。
その日の気分、健康状態、経済状況などなど個人に与えられる要素は数えきれず、果ては大小様々な選択にも迫られることになり、人が介在する限り一定の状態を保ち、再現性を持たせることは不可能と言っても過言ではないでしょう。
しかし、逆を言うなれば、コンディションが変動せず一定を保つことさえできれば、一定の成果が約束され、効果の見返りがわかる分野とも言い換えることができます。
それに対して現代の出した解が、無人化です。
現代社会で日常生活を送るには、「物を手にするために対価を払う」という経済活動が基礎として組上げられており、相互利害関係という図式から切り離すことのできない立ち位置にあります。そのため、渡す、受ける、返す、といった授受由来の分野が必然的に実施回数が増え、リソースを割くほかに目的を遂げるための手段がありませんでした。
そこに対して、代替リソースともいえる人工知能による文明的発達をあてがう、ということです。
目に見える変化として、小売りのキャッシュレスやレジレスといった少額取引時の無人化があげられます。
アメリカ発「Amazon Go」がニュースになったことも記憶に新しいですし、中国ではすでに大規模な市場が形成されています。
日本でいえば、JR東日本スタートアップ株式会社からセルフ兼モバイルオーダーシステムとキャッシュレスシステムを搭載した「O:der Kiosk」が2019年の夏ごろから首都圏の駅中店舗で導入される予定、とつい先日発表されたばかりです。
徐々に生活へと広がりを見せつつありますね。
同時に、ヒューマンリソースの在り様に対しての新しい問いかけが生まれつつあります。
ちょうど、というにはやや皮肉が混じって聞こえますが、SNS動画騒動やコンビニ24時間営業に対する提起など、人的資源の内容について考えさせられる情報が相次いで出てきました。
こういった分野に代替リソースが組み込みまれ、無人で処理の出来得る作業が増え、個々人に対してより高い水準でのリテラシーが求められていくことになるでしょう。
弊社でも、皆様によりよりサービス提供をするため作業レス化を目指し、生産性の向上を行いご期待に沿えることのできるよう誠心誠意邁進してまいります。
今後とも引続き、よろしくお願いいたします。