社員ブログ
基幹システム運用開始までの「道のり」
みなさま、こんにちは。
本日のブログは、情報システム課の稲毛が担当致します。
今回は、7月に運用を開始した【基幹システム】について、プロジェクト開始から、現在までの険しかった「道のり」について、ご紹介致します。
【基幹システム】の構築する目的としては
1.業務の標準化・平準化・効率化の実現
2.システム間連携強化による業務効率改善
3.タスクによるマネジメントサイクル(PDCA)の促進
4.データの一元管理と精度向上
等を掲げ、【基幹システム】構築プロジェクトを、今から1年半前の2017年3月に開始しました。運用開始は、一年後の2018年3月に設定しました。
社内のリソースだけでは、パワーもありませんし、スキル不足な部分もありますので、システム開発会社に、業務委託する形を取りました。
開発会社選定のポイントは、
1.ある程度の会社規模があること(安心して任せられるかどうか)
2.金額を含めた提案内容の妥当性があること(スキルや価値感等を判断)
3.プロジェクト体制に無理がないこと(スケジュールの妥当性、下請け会社の使用有無)
等です。
2017年3月に要件定義、基本設計を実施し、詳細設計に進む前に、要件定義、基本設計の内容で、金額を再度見積もって頂きました。見積り提示された金額は、当初の提案内容の2倍、運用開始のスケジュールも一年近く、後ろ倒しとなっておりました。
この内容では、先に進むことができず、あれこれ検討・協議している間に、4ヵ月が過ぎ去りました。
結果、妥協点として
1.経理機能、不動産管理機能は、開発範囲外とする
2.通常外物件種別の機能を、開発範囲外とする
3.使用頻度の低いまたは現状の方法で対応可能な業務機能を開発対象外とする
4.2018年3月の運用開始に間に合わせるため、詳細設計のレビューは行わない
を取り決め、2017年8月にプロジェクトは再開しました。
月日は流れ、クラウド環境への引っ越し準備が無事終了し、2018年2月を迎えました。
本番直前にも関わらず、どのような仕上がりなのかを確認できていません。
納品が3月ではなく、運用開始が3月なのですが。。。
納品されたのは2月23日。。。当初の本番開始予定まで一週間しかありません。
この期間で全ての機能を検証し、バグ対応を終わらせることは不可能でした。。。
検証作業を開始しました。
見つかったバグは、185件。
このバグの解消作業にも時間が掛かり、本番運用開始の日程が決められない状況で、3カ月が経過しました。
業を煮やしたI本部長のサポートにより、本番運用開始日を決定することが出来ました。
予定とおり、本番運用はなんとか開始できましたが、今までのシステムとの操作違いや、機能不足な部分が多々あり、皆さんから改修要望を数多く頂きました。
頂いた改修要望は、103件。
特に事務の方々には、通常業務が滞ってしまうこともあり、迷惑を掛けてしまいました。(今も一部継続中・・・)
現時点では、システム構築の目的が達成出来ておりません。
日々、情報システムメンバー全員で、目的を達成するために、改修要望の対応にあたっています。
今回うまくいかなかったところを肝に銘じ、次のプロジェクトの教訓にしたいと思います。