社員ブログ
会計上の見積り
みなさまこんにちは。
本日は経理部部長の池田がブログを担当いたします。
今回は決算の中で度々論点となる「会計上の見積り」を取り上げたいと思います。
会計上の見積りとは、将来発生するであろう結果による収益や損失等の額を確定できない場合などに、それらの金額を見積もって算出することをいいます。
例えば下記のようなものがあります。
・棚卸資産(在庫)の将来実現可能価額
・貸倒引当金
・返品調整引当金
・修繕引当金
・訴訟損失引当金
・受注損失引当金
ちょっと難しく書いてしまいましたが、ここで言いたかったのは決算は会社の「結果」をただ集計するだけではなくて、「将来の事象」を見積もって計上する要素もあるということです。
これは非常に怖いことで、見積りには経営者や経理担当者の恣意性(論理的な必然性がない)が介入しやすいため粉飾決算などの不正会計の原因となりやすいといわれています。不正会計を教訓とすると、経営者の権威を拠り所にするとか、経営者の意向を忖度する慣習は好ましくありません。
望ましいのは、経営者任せの考え方ではなく、組織内の関連部署から英知を集め企業の置かれた現実に照らしてまずは自分たちの頭で考えることができる自律的姿勢です。
ABC店舗では、まさに組織づくりや社内のルールづくり、先日ブログにも記載した内部統制などの社内体制の整備を急ピッチでおこなっています。さらに管理職層向けの研修も高頻度に実施し、組織それぞれが自立して主体的に運用される組織を構築しています。
これらを好機ととらえ、誤差が限りなく小さい会計上の見積りを行えるよう慎重に進めていきたいと思います。