社員ブログ
ルールの徹底
いつもABC店舗スタッフブログをご覧いただきありがとうございます。
温暖化が叫ばれる中、ここ数年と比較し、今年の冬はやや寒いように感じますが、皆様体調はいかがでしょうか?弊社でもインフルエンザの罹患者がだいぶ増えており、一部で業務にも影響する勢いです、お気を付けください。
1月はフィールドスポーツで、色々な話題がありました。
全国大学ラグビーフットボール選手権大会では、無敵を誇っていた帝京大学を準決勝で破った天理大学と、激戦の上、明治大学の古豪復活で幕を閉じました。
また、全国高校サッカー選手権大会では、昨年決勝戦敗退の雪辱を期す流通経済大学付属柏高校と、やはり二度目の優勝を目指す青森山田高校の対決で、青森山田高校が栄冠を勝ち取りました。
4年に1度のサッカーアジアカップでは、5試合連続1点差勝ちという激戦の連続の結果、日本は準優勝という結果を残しました。
そんな中で私が気になったシーンが、高校サッカー選手権の準決勝「青森山田VS尚志」の試合。
シーソーゲームで3:3の同点で試合終了を迎え、勝敗はPK戦に持ち込まれましたが、3人ずつ蹴った時点でお互いに1本外しタイ、4人目が決めた青森山田に対し尚志の4人目のキッカーはゴールキーパーに止められ、青森山田の5人目が決まれば勝利というキックを冷静に決めて勝敗が決しました。
4人目のキックを止めた青森山田のゴールキーパーのクリアが勝利を呼んだと絶賛されていましたが・・・よく見ると、キッカーが蹴る前に、ゴールキーパーが前に一歩踏み出しています。
ペナルティキックに於いては、ゴールキーパーはキッカーがボールに触れるまでゴールライン上に立っていなくてはならず、これは明らかにルール違反で、本来ゴールが決まればキックは認められるものの、ノーゴールの際は蹴り直しとなるはずのプレーです。
しかし何の指摘もないままPK戦は続けられ、その次のキックで勝敗が決しました。
勝敗に直結するプレーであるにもかかわらず、見逃されたのはなぜでしょう。
サッカーには試合の流れを優先する悪しき風潮があり、「事細かく反則をとると見ていて面白みに欠ける」という考え方が水面下にあります。PKの際にゴールキーパーが前に踏み出すのも、よほど派手にやらない限り見過ごされているというのが実情です。
しかしその基準は、審判個人の感覚によるもので、明確な統一のルールではありません。
果たしてそれで公平なジャッジができていると言えるのでしょうか?
だからサッカーの試合は度々、「審判に負けた」とか、「中東の笛」とか、審判を中傷するようなコメントが試合後に出るのです。
最近ではアジアカップの準決勝・決勝でも導入されたVAR(ビデオアシスタントレフェリー)により、より厳正な判定を追及する風潮に代わりつつありますが・・・
ルールというのは取り決めるだけならいくらでも厳しいことが決められますが、それをどうやって全員に徹底して、全員に守らせるか、どうやって守られているかどうかを確認し、守られていない場合はどのようなペナルティを課すかが、体系的に決められていないと無意味になってしまうことが多々あります。
先ほどのPKの場合フィールドにいる3人の審判がそれぞれ何をチェックするのか、役割を明確にし、各自が厳正に判断して明確に違反を指摘し、ルールに則した運用を徹底する。
審判が見落としや、ルール適用を誤った場合は、審判にもペナルティを課す、等の厳正さが必要ということでしょう。
弊社でもその観点で、社内ルールを形骸化させないように、改めて見直し、全員が徹底できるよう、ルールそのものを全て見直しました。
全社員同じ目線・同じ認識で業務に当たれる様、徹底してまいります。
審判の判定に対する不満を常に抱えながら、私を含めたサッカーファンがサッカーから離れないのはなぜか・・・誰もが不満を口にした後、自戒の様に口にするフレーズがあります。
「それがサッカーだから・・・」
2019/02/04
総務部部長 松本治